クレジットカード初心者に知ってほしいクレカの知識と選び方

１月に差し掛かり(この記事を執筆しているとき)多くの高校生がクレカを申し込める年齢になっているだろう。大学生活に向けて色々な準備をしている最中だと思う。そんな学生たちに、クレカについて知識を深めていってもらいたい所存である。

クレジットカードを選ぶ際のポイント
知っておいた方が良いこと
在学中にクレカを絶対作った方が良い理由

クレジットカードを選ぶ際のポイント

クレカを選ぶ際にはいくつかポイントがある。個人的に年会費無料でネットでおすすめと書いてあるものであれば、基本外れはない。

年会費

基本的に学生は年会費が無料のもので、普通に十分。というのも、年会費がないカードはステータスが高いという訳ではないので、審査が通りやすい。年会費が高ければその分特典が豊富になるが、大学生程度の経済力で元が取れるかといえば少々微妙な所である。

基本還元率

クレカを選ぶ上ではかなり重要な要素となる。基本還元率とは、支払金額の内、どのくらいがポイントとして帰ってくるかという指標である。例えば、カードの還元率が1%だとして、1000円カードで支払うと、1000×0.01=10となり、この場合10円分のポイントが付くという計算になる。クレカの還元率の相場は0.5%(200円で1ポイント)であり、1%あれば十分に優秀である。といった感じにクレカはただの支払い手段に限らず、お得にポイントを貯めることができる。

ポイントや優待

出典：三井住友カードNL

多くのカードは、特定の店舗でポイント還元率が上がる特典がある。例えば、三井住友カードNLではセブンイレブンやローソンなどの特定の店舗で7%まで上がる。自分が普段行く店や買うものから、決めると良い。三井住友カードNLのレビューは以下の記事を参照。

三井住友カードNLを約一年半使ってみた感じた感想。初クレカにはお勧め。

大学生の自分が三井住友カードNL(一般カード)を発行してから1年半以上経過している。このカードは自分の初クレカであり、自分の生活を大きく支えてくれた1枚(相棒)でもあると思う。学生に人気なだけあって、学生にうれしい特典がいっぱいある。

国際ブランド

クレジットカードの国際ブランドというのは、世界で使えるカードのブランドのことである。基本的にカードの表面に表記されている。

店の前にこのようにロゴが貼ってあると思う。店に該当するロゴが貼ってあれば、そのブランドのカードが使えるということになる。各ブランドの特徴を解説していこうと思う。

VISA

出典：VISA

多くの人になじみのあるブランドであろう。VISAの最大の強みは、圧倒的なシェア率の高さだろう。下のグラフは、日本でのブランド別のシェア率になるが、VISAが圧倒である。

なので、困ったらとりあえずVISAのカードを作れば良し。

出典：三井住友カード

MasterCard

丸いロゴが特徴のマスターカードは、VISAに次いで世界的に有名である。特にヨーロッパに強いと言われている。基本的に、どこでも使えると考えて良し。

JCB

出典：JCBカード

JCBは、日本産の国際ブランドである。旅行特典などがそれなりに充実しているブランドである。ただ、加盟店は上の2つに比べると少なめ。

American Express

出典：American Express

ステータスが高くて有名な国際ブランド。年会費が高い傾向があるカードが多いがその分特典がとても豊富。しかし、JCBと同じく加盟店の数は少数。

知っておいた方が良いこと

海外旅行保険がついている

カードには、保険が付帯していることがある。例えば、海外で体調を崩した際の治療費用などをカード会社が補償してくれることがある。ただし、掛け捨ての保険には劣るのであまり過信しすぎない方が良い。以下の記事でカードの保険について詳しく解説しているので、詳しく知りたちという方は以下の記事を参考にしてもらいたい。

【知らないと損】海外旅行時にあって損しないクレジットカードの知識

海外に行くときは、誰もがクレジットカードを発行して持っていくだろう。この記事で知っておいてほしいのは、クレジットカードはただの決済手段ではないということである。使い方次第では、かなり賢く旅行することが可能となる。

不正利用されてもお金は基本返ってくる

カードが不正利用されたという事例をいくつか聞いたことがあるだろうか？実際近年は、不正利用による被害額が増えている。不正利用を恐れてカードを使わないという方が多い。だが、不正利用は適切な知識を持っていれば、使われた分のお金は帰ってくる。それに、不正利用は誰にでも起こりうる事でもある。しかし、不正利用は使われてから60日以内に申告しない限り返さないと規約に書いてあるカード会社が多いのでそこは気をつけよう。ちなみに、落として使われても帰ってくることが多い。

デビットカードよりも安全

デビットカードはクレジットカードとは異なり、支払いと同時に銀行口座から引き落としされるのが特徴である。後からお金が請求されるのが嫌という理由でデビットを使う人が多いと思うが、デビットは不正利用されても使われたお金が返ってきづらい。なので、海外などで使うのであればクレカがマスト。

リボとキャッシングと分割は絶対NG

最近は学校教育にも取り入れられているので、耳にしたことあると思うが、リボ払いはほぼ闇金のようなものである。毎月の支払額が一定で一見お得に見えるが、金利が15%と暴利なので、元本が減らない。キャッシングも手数料などが高いのでお勧めしない。クレカの分割も手数料が異常なので、絶対に使わない方が良い。ただし、分割は一回までなら手数料がかからないことが多いので、使うなら一回までに留めておこう。

在学中にクレカを絶対作った方が良い理由

一番の理由は、自分の信用を築くことができる。クレカの支払いの延滞や対応はしっかり自分の歴史として信用機関に保管される。自分の信用に傷がつくと、将来ローンを組んだり新規でカードを発行することができなくなる。なので、大学生のうちにカードを利用して滞りなく支払うことで、自分の信用を着実に積み立てることができる。その上、大学生は基本的に審査に通りやすい(恐らく、延滞しても親に支払い能力があれば、回収できるからだと思う)。