シンガポールといえば、華やかで治安が良い日本よりも洗練された都市国家を想像する方が多いだろう。実際、治安や平均賃金など様々なランキングで日本を上回っているので、良い国ということは間違いなく言える。だが、今回はそんな良い所が目立つシンガポールの悪い所をあえて語ろうと思う。良いところは別の記事でも解説しているのでそちらも参考にしていただきたい。
良くも悪くも洗練されすぎている


シンガポールは日本みたいな先進国のように教育、経済、治安、交通インフラ、社会インフラ、観光インフラが整っている。言い換えれば社会全体がかなり成熟している。しかし、途上国特有のカオスやトラブルを経験したい一部の旅行客もしくは旅人にとってはかなり退屈ともいえる。先進的過ぎるあまり、途上国で経験できる刺激があまりないのが残念。
社会が成熟していることは良いことではあるが、刺激を求める人にとっては少々退屈と言えるだろう。
やっぱり狭い….


シンガポールの国土面積は東京23区とほぼ同程度である。国土面積が小さい分観光スポットもあまり多いとは言えない。その上、数時間もあれば見終われる観光スポットが多く交通インフラ発達しているのでやることはすぐなくなる。良く言えば、短期間の滞在でも十分に観光スポットを巡ることができると言える。
シンガポールに飽きたら隣国のマレーシアを旅してみるのもいいかもしれない。
物価が高い


シンガポールは日本と比べると物価が高い。感覚的には日本の2~3倍はある。これに関してはシンガポールが悪いというよりも、歴史的な円安と経済の低迷によって相対的に日本よりも物価が高く感じられるのであって特にシンガポールが悪いということではない。シンガポールは個の経済力が高いのでここまで物価が上がっていると言える。しかし、われわれ日本人の感覚からしたら物価の高さは不満として挙げられるだろう。
例でいうと水一本(500mlくらいのやつ)が日本円で300円程度。シンガポールのビックマック一個の値段は748円と日本の480円と比べるとまあまあ高い。


出典:世界経済のネタ帳
法律が厳しすぎる


日本でできることができないことが非常に多い。例えば、路上飲酒、ガム、ポイ捨て、公共交通機関での飲食がすべて違法となっていて罰金が科される。罰金程度と思っていると思うが、ガムの持ち込みだけで100万円以上と言われているので、あまり舐めない方が良い。
シンガポールは、国際都市という立場上外国人の来訪者が多く、観光業と国際ビジネスが基幹産業となりクリーンな国家というブランドイメージを維持するためにここまで厳しくしているとのこと。我々日本人からすれば少々厳しすぎる気もしなくもないが….
娯楽が少ない


法の厳しさや都市全体がビジネスライクという影響もあり、シンガポールは他の国と比べると娯楽はやや少なめ。せいぜいマリーナベイサンズのカジノ程度。ベトナムのブイビエン通りやバンコクのカオサン通りのようなものもなければ、バーやナイトクラブなどの夜遊びの施設が少ないのに加えて22:30以降ではアルコールの販売が禁止されている。外国で夜遊びをするにはかなり向いていない。
現状は良いことばかりではない


シンガポールは地の利を生かしてきて成長してきた背景がある。そのバックには外資系企業を多く誘致した過去がある。それは裏を返せば外資への依存度が高いということになり、他国の情勢を大きく受けやすくなってしまう。この動態が経済成長の一部の富裕層に偏り、格差が増えるだけとなってしまう。
シンガポールの平均年収は世界的に見てもかなり高いが、その分物価も世界最高クラス。特に近年では外国人労働者の増加により、需要に対して供給が追い付いていない状況が続いており、家賃が高騰し続けている。それが国民にとって大きな負担となり厳しい生活を強いられているが現状である。
限界を迎えつつある


出典:GLOBAL NOTE
シンガポールは日本よりも少子化が進んでおり、人口減少に直面している。その上高齢化が進んでおり、労働者不足に陥ると言われている。それにより、経済の衰退が懸念されている。政府は不足した労働力を補うために、外国人労働者の受け入れを推し進めているが、外国人労働者が家の賃料の高騰を招くという悪循環に陥っている。
独裁政治が成長をもたらした数少ない国


シンガポールは「明るい北朝鮮」と呼ばれることがあるくらい中央集権的な政治体制であるが、そのような政治体制で大きな成長を遂げた数少ない国である。しかしその権威主義的なやり方にも不満を持つ者は年々増えているイメージ。多くの国民が政治に多様性を求めるようになってきた。今後の動態に少し期待である。
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